国葬儀献花

2022年9月27日に、安倍元首相の国葬儀が執り行われます。

一般献花もありますが「献花にどんなお花を持っていったらいい?」という方のために

元花屋が選んだお花をご紹介します。

 

 

献花は基本的に、最初から葬儀場に用意してあることが多く

白い菊一輪、白いカーネーション一輪などが個々に手渡され

それを献花する形になります。

 

今回の国葬儀では『献花用の花は各自で用意』とのことですので

花束でご持参される方は、花屋さんに行って用途と予算を伝えてお任せをすれば

適宜作成してくださいます。

 

献花・仏花・供花の場合、基本的には白いお花で作られますので

青、緑、紫のお花をポイントで入れて欲しい」などお好みのお色をリクエストするのも良いと思います。

 

白いお花でもバラはトゲがあるため、献花・供花・仏花には好まれません

バラはおめでたいときに用いるお花でもありますし🌹

 

ただ『故人がバラが大好き』等の場合は、選ばれても良いと思います😌

マナーも大事ですが、気持ちに寄り添うことが一番大事です。

 

 

私が選んだ献花用のお花はこちらです↓

国葬儀献花

左上から

・トルコキキョウ(白)

・リンドウ(紫)

・マム(白)

・テマリソウ(緑)

・ヒペリカム(白)

・リンドウ(青)

 

これで約2,000円です(花材代のみ・アレンジメント代は含まず)

国葬儀献花

上記の花材を使って、自分でアレンジメントをして持っていきます。

 

それぞれ、以下の花言葉があります。

・白いトルコキキョウ:あなたを想う 他

・白いマム(菊):真実 他

・ヒペリカム:悲しみは続かない 他

・リンドウ:正義 他

・テマリソウ:才能 他

国葬儀献花

今回は秋なのでリンドウを入れました。

 

夏に献花をしたときは

青いお花のデルフィニウムや白いカスミソウを選びました。

ワンポイントで、夏らしく小さめのひまわりも入れました。

デルフィニウム

必ずしも花束でないといけないワケではありませんので

菊一輪でもカーネーション一輪でも、献花の場合は充分です。

 

 

花屋に勤めていたのはずいぶん前なのですが、

あの頃はサラリーマン人生で一番楽しく働けました。

 

ジョブホッパーで職場を1年ごとに変えていた私が

花屋には3年も勤め続けられました。

 

お花は基本的に幸せなときに買われる方が多いので

売る側も幸せで嬉しい気持ちになるんです💐

 

私はメッセージカードの制作も担当していたのですが

もれなく幸せなメッセージばかりで

プロポーズや母の日等は感動で泣きながらカードの制作をしていました😭

 

一度だけ、不幸な話がありまして

着払いで仏花を一対注文された方がいて

お送りしたところ、受取拒否がありました。

 

注文者の方にお電話したところ、繋がりません。

住所も架空のモノでした。

きっと名前も仮名だと思います。

 

後日また、同じ人(電話番号・住所が架空)から

仏花の着払い注文が同じ宛先でありました。

 

今度は、お届け先にお電話し

「前回受取拒否されていますが、いかが致しましょう?」

とお伺いしたところ

同じような嫌がらせがずっと続いている」とのことでした😨

 

嫌がらせで送る仏花……。

 

失礼にもほどがあります。

 

花屋で唯一感じた『嫌な体験』でした。

 

それ以外は本当に毎日幸せで

ずっと花屋で働きたいと思っていたのですが……

 

なにぶん、お給料が手取り15~16万円でした(いい年なのに😂)

 

3年経っても貯金できるどころか

逆に今までの貯金が減っている状態で

フルタイムで週5働いているのに、貯金が減るのはおかしいな?

と気付き退職しました🥀

 

よく考えたら、私以外全員旦那さんの扶養に入っていて

あまり稼いではいけないスタッフたちでした……。

自立しなきゃいけない人間が働く職場ではありませんでした😂

 

だからこそ、のんびりゆるく楽しく幸せに働けたのかもしれませんが。

 

 

お花に囲まれるのは幸せなことです。

 

たくさん献花されると思いますが

献花されたお花たちが、上手に再利用されることを願っております🙏

 

【後日談】

安倍元首相国葬儀の一般献花に行ってきました。

 

14時から並び始め(半蔵門駅構内から行列スタート)、

献花台に着いたのは16時半過ぎでした。

 

並ぶことが苦手過ぎて、行列ができているお店はすぐ諦め

アミューズメントパークも絶対に土日には行かない人間ですが

今回に限っては、予め「2時間は覚悟しておこう」と思っていたので

お気に入りの文庫本などを持って行きました。

 

本を読んだり、スマホで国葬関連のニュースを見ていると

並んでいる時間も意外とあっと言う間でした。

 

周りの会話から察するに、地方から来ている方も多いのだなと感じました。

 

ガチ喪服を着ている方の隣に、ランニングウェアの方が並んでいたり

服装も色とりどりでした。

 

周りの方が持っている献花も、それらしい色合いのモノだけでなく

カラフルな花束をお持ちの方やピンク色のバラ7本の方もいました。

ちなみに、ピンクのバラ7本ブーケの意味は『密かにあなたが好きです』『密かな愛』

 

千鳥ヶ淵に入ってからは、警備の警察官が多かったですが

岩手県警・秋田県警・青森県警と、何故か東北の警察官がずらりと並んでいました。

同じ警察官でも、だらっとしたスキだらけの姿勢の警察官もいましたし、

ビシっとスキのない立ち姿の警察官もいて、

まちまちで面白いな~と思いながら眺めさせていただきました。

 

手荷物検査にたどり着くまではとても時間が掛かりましたが、

手荷物検査(+飲料水検査)が終わったあとは、献花台まで立ち止まらずに進めました。

 

報道されていたような反対派もおらず、静かに献花することができて良かったです。

 

余裕があれば、ゆっくりと他の献花されたお花の種類やアレンジも見たかったですが

まだまだ後ろに行列があったので、献花・合掌し早々に立ち退きました。

*     *     *

 

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