※画像はイメージです

1995年3月20日、地下鉄でサリンが撒かれたあの事件。

30年後の3月21日に、テレビでもドキュメンタリードラマが放送されました。

1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声
https://www.fujitv.co.jp/1995/

 

1995年3月20日は月曜日でした。

その日の私は、最寄り駅で街路伝道(駅前でエホバの証人出版の書籍を持って興味ある人に声を掛ける勧誘活動)をしていました。

 

当時の私は中学3年生。その時は春休みだったのではないかと思います。

朝から街路伝道をやらされていました。

 

周りの圧力で伝道者(勧誘する資格のある人)になったものの、奉仕(勧誘活動)なんかは嫌々やっています。

それでも母のご機嫌を損ねないために、奉仕時間のノルマを達成するために

その日も最寄りの駅前で朝っぱらから街路伝道をやっていました。

 

その日の午前中に起こった出来事は、なにも知らずに駅前に立っていました。

 

『ものみの塔』『目覚めよ』の2冊を手に、ニヤニヤしながら駅前で立っていましたら

1人のおじさんが足早に近寄ってきて、私に言いました。

「あなたね!今世の中で何が起きてるか分かってる?
こんなとこ(駅前)でこんなこと(カルト宗教の勧誘)してる場合じゃないよ!
今すぐこんなこと辞めなさい!」

大声で一方的にそう言い、立ち去っていきました。

 

その頃は、一般人が普段遣いできるインターネットなどありません。

テレビや新聞をみなければ、その時分に世の中で何が起こっているか分かりません。

一緒にいた年増の姉妹(洗礼済の女性信者)も「?」という表情でしたので

今まさに地下鉄サリン事件が世間を騒がせているなんて、思いもしませんでした。

 

私としては「駅前でこんな迷惑行為してるから、またお説教されちゃった……」くらいの感覚でした。

奉仕(勧誘活動)中に怒鳴られることは、よくあることです。
※なので未だに他人様の家のインターホンを押す行為が怖いです

 

午後になってようやく家に帰り、テレビでニュースを観て

そこで初めて、地下鉄で毒が撒かれて多数の犠牲者が出ていることを知りました。

確かに「こんなとこでこんなことしてる場合じゃないよ」状態でした。

 

数日後、地下鉄サリン事件がオウム真理教によって起こされた事件であることが分かり

テレビでは『オウム真理教とはこんな宗教だ』という報道が繰り返されていました。

 

母はオウム真理教関連のニュースを観て「サタンの仕業」「これこそが偽りの宗教の姿」などとずっと言っていました。

 

でも、私はニュースを観て気付いてしまったのです。

 

オウム真理教は「ハルマゲドンが来る。オウム真理教信者以外は滅ぼされる。オウムの信者を増やせ。」と言っている。

エホバの証人と同じことを言っているではないか、と。

 

エホバの証人の洗脳集会でも

ハルマゲドンが来る。エホバの証人信者以外は滅ぼされる。エホバの信者を増やせ。」と毎回言われています。

来るハルマゲドンで生き残る人を増やすために、1人でも多く勧誘しろ信者にしろとしつこく言われているのです。

 

オウム真理教とエホバの証人の考えが似ている……というか、もはや同じではないですか。

 

そもそも一般的な聖書の啓示(黙示録)に「ハルマゲドンが来る」と書かれているので

キリスト教系はみんな同じ考えかもしれませんが、

当時の私は、オウム真理教とエホバの証人が同じことを教えているという事実に怖くなりました。

 

母はオウム真理教を『偽りの宗教』と言いましたが、

オウム真理教の信者はオウム真理教を『偽りの宗教』とは思っていないハズです。

自分たちこそが『真の宗教』だと信じているハズです。

 

エホバの証人側は『この世界でエホバの証人だけが真の宗教。それ以外は全て偽りの宗教・邪教・サタン』だと言い聞かされて信者はみんな信じているけれど

それはただ洗脳されているだけであって、本当は全く違うのではないか。

他の宗教でも「自分たちこそが真の宗教だ。それ以外は偽りの宗教だ」と言っているのではないかと。

オウム真理教とエホバの証人は同じ穴の狢なのではないか。

 

そう気付いたとき、街路伝道中におじさんに言われた

こんなこと(カルト宗教の勧誘)してる場合じゃないよ!いますぐ辞めなさい!」が染みてきます。

 

こんな宗教、辞めないと!

 

その頃はまだ15歳ですから、エホバの証人からどうやって脱出するかは想像もつきませんでした。

 

エホバの証人から排斥されたら家族や幼馴染たちと一生縁故断絶。

故にエホバの証人からは逃げられない。辞められない。

辞めるという選択肢はなく、「ハルマゲドンが来るまでは続けないといけない」と漠然と思っていました。

ハルマゲドンが来て自分は死ぬのだと、このときはまだ信じていましたので

とりあえず死ねばいいかと、思っていました。

『死ぬこと=エホバの証人からの脱出』でした。

 

ただ、オウム真理教が言うハルマゲドンは1995年に起こる予定だったそうですが(そのため、1995年に地下鉄サリン事件が起こった)

エホバの証人のハルマゲドンは私が20歳になる前までに必ず来るという預言だったので

最長でもあと5年あります。

 

あと5年で本当にハルマゲドンが来るのだろうか。

もし来なかったら?

オウム真理教のように、エホバの証人の言うハルマゲドンも嘘だったら?

 

さすがにエホバの証人はテロは起こさないでしょうが(それでも公安は見張っていてください🙏)

もし5年後にハルマゲドンで死ねなかったら

私はどうやって生きていけばいいのか。

 

その頃から真剣にエホバの証人脱出計画を考え始めました。

 

なんとか入れた高校を卒業した後、どうするか。

その頃のエホバの証人は、2世の大学進学を許さない雰囲気でした。

なので、大学に行って良いところに就職するのは無理です。

 

それならば、せめて手に職が付く専門学校に行こうと

奨学金が出て金銭の負担が掛からない専門学校を探し(最終的に高校時代の友人が良い学校を見つけてくれました😭)

建築設計の専門学校に行くことにしました。

 

専門学校に行くことを、当然母は反対。

なんとかうまいこと説得しないといけないので、ここでも私は嘘をつきます。

「設計の学校に行けば、将来RBCでお役に立てるかもしれない」

 

私が嘘つきになったきっかけの話はこちら↓

エホバの証人禁止事項一覧 ―厳しすぎる教義で逆に私は洗脳されなかった―

RBC(Regional Building Committee)とは『地区建設委員会』のことで、

各地でエホバの証人の王国会館・大会ホール(オウム真理教で言うサティアン的なところ)の建築設計に携わる部署です。

※画像はイメージです

自分の子供がエホバの証人の支部に携わるのは、1世親たちにとって名誉なことなので

母は「それならいいじゃない」と、建築設計の専門学校に行くことを許可してくれました。

 

無事に手に職を付けた私は、新卒で設計事務所に就職し

お金を貯めて、無事エホバの証人と母から脱出することに成功しました。

 

地下鉄サリン事件と声がけしてくださったおじさんの一言は、私がエホバの証人から脱出するきっかけになりました。

それがなくても、何かがきっかけで絶対に辞めていたとは思いますが

あのときオウム真理教を知って、そしてエホバの証人の組織内に留まっていてはいけないと気付けたのは間違いありません。

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